実践者が語るパラレルキャリアで注意しておくべき4つのこと

本業とは別に第二の生き方をもつことを意味するパラレルキャリア。生き方や働き方を見直し、自分らしく仕事と生活を両立することが社会の大きなテーマとなっているように感じる昨今、パラレルキャリアという生き方についても多くの方が注目するようになっています。

しかし、いざ実践してみると、本業の終わった時間や週末の休みを利用して第二の活動をすることに、どうこなしていけば良いかわからない!と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そのような方のために、私たちはパラレルキャリア協会というコンテンツを通じて、パラレルキャリアを実践している方の経歴や価値観、パラレルキャリアで出会う壁の乗り越え方などを紹介しており、実生活で実践するための様々なヒントをトークライブと記事を通じて提供しています。

その中で出たお話から、実際にパラレルキャリアで活動している方が感じている苦悩や、壁など”難しい”と思う点についてまとめました。

ここから見えてきたのは、「時間」「選択」「モチベーション」「軸」の4つがパラレルキャリアな方が感じる悩みであることがわかりました。

1 時間の壁

パラレルキャリアを実践されている方で、一番多くの方が悩んでいるのは、時間の使い方についてです。

24時間という限られた時間の中で、本業ともう一つの活動をする。これは、いざ実践してみると誰もが出会う壁になるのではないでしょうか。

時間を有効に活用するために、自分なりの方法で工夫される方が多く、有限で貴重であると認識し活動している方が多いように感じます。

  • 「僕は、漫画をずっと描いていました。あきらめずにずっと描きためていました。仕事が終わってからの時間を〝漫画家としての時間〟と決めて描きためていきました。仕事はなくても自分は漫画家だと思ってやり続けていたわけです。」
  • 「出張や仕事の付き合いで飲みに行ったりすることももちろんあるので、「どうやって時間を作ったら良いか」常に考えています。例えば、電車や飛行機などの移動時間に本を読んだりしています。あとは、早起きして朝の時間を上手く活用しています。だいたい5時ごろに起きるんですが、その時間を使って本を読んだりブログを書いたりしています。」
  • 「時間は、重要です。だけど、もし仮に48時間あっても絶対動き続けられない。だから「時間の量じゃなくて質だ」と思い始めたんです。そのためには〝意思の強さ〟がいります。ちょっとでも「ま、いいか…」と思ってしまったら、何も実のない時間を過ごしてしまう。「ちょっと休憩…」と思って気を抜いたら、すぐに2時間とか経ってしまいます。〝集中力〟が必要だと思っています。」

2 選択肢が増えすぎる

パラレルキャリアで活動していると様々な人との出会いがあり、自分の強みを求められる機会があります。だからこそ、何をして、何をしないのか選択を絞っていかないと、全てを受け入れることになり、結局は自分が抱えきれなくなってしまいます。やらないことを決めていくことも重要です。

  • 「色々なことをやってキャパオーバーになり、結果的に人に迷惑をかけてしまったこともありました。多くの人との関わりの中で距離感を見定めながら、今やるべきことなのか、自分のやるべきことなのかを見極める必要があります。」
  • 「難しいところは作業効率や優先順位を考えて、自己管理していくことですね。今では平日は幼稚園、土日は色彩教室というライフサイクルが自然な流れになっていますが、色彩教室のワークを常に考えて形にしなければならないので時間がどんどん過ぎていきます。」
  • 「難しいところは、「選択」です。いろんなつながりができて、いろんなことができるので「選択していく」ことが難しいです。あっちこっちに手を出していると、自分のしたいことからズレていってしまいます。活動しているといろんな話をもらえるので、その中から何を選択してどう取り組んでいくかを決めるのが難しいです。」

3 モチベーションを保ち続ける

一人で活動されている方は、モチベーションの保ち方を見つけることが重要だと話される方も多いです。

欲が出て誘惑に負けたり、気分が萎えたり、気持ちに波があるのが人間です。自分なりのモチベーションの保ち方を見つけて、自己管理を行いながら実践されている方は、パラレルキャリアとしても成果を出されています。

  • 「むずかしいところは〝波〟があることですね。こういう仕事(パラレルキャリア)っていうのは、それを分かった上でやることも大事だと思う。〝波〟って調子が良くない時には低くなりますが、こういう時に自分が何をするか――腐ってたらあかんなって――と考えたとき、パラレルキャリアって役に立つんじゃないかなって思います。」
  • 「難しいところは、サボろうと思えば、サボれるところです。人間そんな強くないので、負ける時もあります。時間は、自由に使えるけど、どう使うかが実は難しかったりする。そのバランスをとりながら、活動している感じです!」
  • 「一人でやっているので、気持ちの浮き沈みに左右されたり、どのような結果が出ても自分次第だというところです。あと、自分にできることが本当に限られるので、できることの幅が狭まってしまうのは、難しいところです。」

4 自分の活動に軸をもつ

色々な活動に参加してみると、そこから経験を積んだと勘違いしがちです。そこに”軸”つまり”自分のやりたいこと”がなければ、ただ色々経験しただけで終わってしまう危険性も含んでいます。(わからないから経験してみるという方もいますし、まずは、体験してみることも大事です。)

  • 「ただ、色々やってみるだけでは何も見に残らない、いっぱい経験しただけの状態になってしまいます。自分に軸を持ってその軸につなげるために色々やってみることが、パラレルキャリアで成長するためには必要なのでしょう。その半面で難しいところは、パラレルキャリアが目的になると、ただ色々やって、適当なスキルを身につけた人になってしまう。それは、何者にもならないし、魅力的じゃない。軸がある上で、それをどう活かすのかが大事だと思います。」
  • 「色々やりすぎてしまうところが難しく感じる時期もありました。最初はパラレルキャリアを勘違いしてたんです。とにかくいろんなことをするのがパラレルキャリアだと思っていて。」
  • 「私も一緒です。「何でもやっちゃおう」と思ってしまいます。「ここから何か起こるかもしれない、つながるかも」と思って何でもやっていたら、両手がいっぱいになってしまって、自分がないがしろになっていってしまいます。」
  • 「〝やっている〟ということ自体を目的にしてしまってはいけない。本来やりたかったことを見失うと、目の前のやっていることに満足してしまう。そうではなくて、将来のことを思い描いて、それにつながるという意識が必要です。パラレルキャリアはこれが難しい。」

5 まとめ

今回の記事では、難しいところについて焦点をあててみました。

解決策は、自分自身で見つけるしかありません。

すでに軸を持っている方もいれば、自分なりの時間の生み出し方を掴んでいる方もすでにいると思います。ですが、実際これまでの自分を振り返ってみると、多くの方が同じようなことに迷い、苦悩されているという点で、あらかじめ予測しておくことも必要ではないでしょうか。

これからパラレルキャリアに挑戦される方や、実践されている方の何かヒントとなれば幸いです。

参考サイト:パラレルキャリア協会